JA東京5年生大会(4-5年生)
途中、雨☔に降られつつも、無事に大会を終えることができました。
結果を先に言うと、残念ながらリーグ突破ならず……。
一試合目のコスモ八王子SCさんとは2-10、南平さんとは3-3の引き分けで、最終的に1敗1分けでした。
……正直な話、グループ突破は現実的なものでした。
スコアの差こそ大きく見えますが、1試合目は前半のみを切り取れば1-2です。
しかも、そのうち1失点は体調不良の選手が練習通りのパス回しを試みて、それを奪われた形。
激しい気温差で体調を崩すのはしょうがないことですし、日頃から「ミスしてもいいから練習したことを活かそう」と伝え続けているので、むしろ褒められるべきチャレンジです。
にもかかわらず、後半のみで1-8。
集中が切れたのか、後半開始早々に失点し、そこで選手たちの心が折れました。
守備が遅れる、適当に蹴る、足を出して一発で抜かれる、体をぶつけない等々。
前半とは打って変わって、まるで走らない選手たちのプレーは、メンタルがいかに影響を及ぼすか、分かりやすい例でした。
この世代の選手たちに共通するのは、負けると感じた途端に怠慢プレーが増えること。
失点するたびに走らなくなるので、それを恐れてキーパーを変えたりもしたのですが、嫌な予想が当たってしまいました。
勝ちたいかを聞くと、その場では声を揃えて「勝ちたい」と答えるのですが、それが続かないということは『本気』の度合いがまだまだ低いということです。
本気で勝ちにいくとはどういうことなのか、一度子供たちにじっくり伝える機会を作ろうかなと思います。
もちろん、本気で勝とうとしたら苦しいことも増えてきます。
怒鳴られながら練習をしたり、泣きながらボールを蹴ったり。
そんな練習は嫌だという子も当然いますし、むしろそれが普通で、勝つために逃げたい気持ちを押し殺して努力できることの方が異常です。
ですが、個人的には、それができるほど打ち込めるものが見つかるかどうか、そしてどれだけ打ち込めるかが子供の成長につながると考えています。
本気で勝ちにいくとはどういうことか、そのためにどれだけ努力しないといけないのかを伝え、それを聞いても、なおサッカーに本気で打ち込みたいという選手がいれば、その時は心を鬼にして厳しい指導も必要な頃合いなのかなと。
欲を言えば、まだそこまでではないという選手も、本気で勝つために努力している選手の姿を見て、同じくらい打ち込めるほどサッカーが好きになってくれると良いですね!
……というのも、せっかくの成長した姿がメンタルひとつで自分たちから手放してしまっていることへの歯がゆさなのかもしれません😅
もしかしたら、本気で突破できると思っていただけに一番悔しがっているのも私なのかもしれません笑
気持ちを切り替えて、第二試合は練習の成果が思う存分発揮できていました!
パスの組み立て、裏への抜け出し、サイドでのドリブル、1対1や1対2での守備など、満足する成果が得られました。
もちろん、まだ裏への抜け出しにこだわってサイドにいるフリーの選手を見落としたり、誰が奪いに行くかはっきりせずにボールを見てしまい、DFラインを抜かれたりもします。
が、そこは時間をかけて質を上げれば自然と解決する問題!
それ以上に大きかったのが、これまであまり活躍できなかった選手の大躍進です!
中でも、センターバックのみなと、右サイドハーフのともあき、左サイドハーフのけいすけ、左サイドバックのゆうのすけは一番成長が見られました。
みなとは、まだ粗削りですが、仲間が抜かれた時のカバーリングが早くなり、なによりDFラインからの攻撃参加が素晴らしい!
広いサイドに展開したり、相手のボールをもらおうとする動きを読んでボールを奪い、そこから裏やサイドへのスルーパスを狙うなど、彼に求めていた攻撃なプレーを徐々にこなせるようになっています。💪
ともあきは、れんとの連携が抜群に上手く、オーバーラップで仲間を助ける、スペースにボールを要求して走りこむ、素早いドリブルで1対1を仕掛けて抜くなど、何度もチャンスを作っていました!
れん頼みだった攻撃が、ともあきから1対1で崩せるとなると、一気に戦略の幅が広がるので、この武器はさらに伸ばしていきたいですね。😁
けいすけは、とにかく圧倒的な守備力。サイドハーフやサイドバックを任せたのですが、たぶんけいすけの近くにボールが来たときは、全部体を入れて止めていたんじゃないかな……。😅
ボールを奪った後もドリブルを仕掛けたり、パスをつなごうとしたり、まだミスも多いですが、やろうとしていることはすべて合っています!
レギュラー争いに参加すらできず、1試合ごとに足が痛いと言っていたけいすけが、ここまで成長するとは……😭
今や体の使い方はチームでも抜群に上手く、しゅりが練習中に「けいすけ止められない!」というほど上手くなりました。
やはり努力は裏切らない!ということで、けいすけがMVPかなと思っていたのですが……それを上回る選手がいました。
サイドバックのゆうのすけは、もともと守備は悪くなく、出だしの一歩も速いのですが、中に切り込まれるプレーを苦手としていました。
この日も中に入り込まれて、ここは修正しなきゃなと思っていたのですが、たった1プレーですべてをひっくり返しました。
けいすけからバックパスを受けると、相手がいないことを確認して、するすると前にドリブル。
慌てて相手が詰めてきますが、顔を上げて周りを見ていたので、それに気づいて中に切り込み、相手DFの間を狙ったれんへの完璧なスルーパス!!
そこできっちりとシュートを決めてくれるれんもさすがなのですが、その前のゆうのすけのプレーが完璧すぎて、思わず立ち上がってガッツポーズしてしまいました。🎉
そして、まだ加入して間もないのに参加してくれたりょういちろう、たいがの両選手にも感謝です!
今回は公式大会ということもあり、残念ながら出場機会はなかったのですが、特にりょういちろうのベンチからじっと試合を見つめる姿には、これは成長するだろうなという予感がびしばしと伝わってきました。
成長しているのは確かですし、大人が勝ちたいから選手に無理やりやらせるのもどうかと思うので、まずは選手たちの本気度を確かめ、来月の法人杯に向けてまた積み重ねていきましょう!
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